バーベキューやダッチオーブン料理など、キャンプ飯に欠かせない炭。薪より長く燃え、炭の香りと遠赤外線効果で料理をより旨くする効果もある優秀なやつです。
ただし上記のようなメリットがある反面、
- 普通の薪より火起こしが大変
- 中々燃え尽きないので火消しも大変
と言った欠点もあります。
そこで役に立つのがチャコールスターターと火消し壺!この記事では炭を使いこなすのに重宝するこの2つのアイテムについてご紹介していきます。
チャコールスターターとは
チャコールスターター(チャコスタ)とは、炭の火起こしを楽にするための道具です。筒状の入れ物に炭と着火剤を入れて火をつけて、20分くらい待つだけで炭に着火できちゃう代物です。
火起こしとかうちわで扇げばできるじゃん!って思うかもしれませんが、テントの設営後にビール飲みながらダラダラしてたら炭に着火できてる楽さは病みつきになります(笑)
なぜそんな簡単に着火できるかというと、煙突効果を使って火が起こりやすいような構造になっているからです。つまり、着火剤が燃える→熱くなった空気が上に行く→チャコスタ下部の穴から新鮮な空気を取り込む→効率よく酸素が入って炭に火が燃える、という流れになっています。
チャコールスターターのタイプ
チャコスタには大きく分けて筒形、鍋型、折り畳み式の3種類があります。
単体で買うならコンパクトになる折り畳み式がおすすめです。飲食店などで使われている鍋型はコンロで長時間かけて備長炭などに着火するのに向いています。
筒形は単体だと嵩張るしイマイチですが、火消し壺とセットになっているものはむしろ一番おすすめです。
チャコールスターターのメリット
楽に火おこしができる
チャコスタの一番のメリットは何といっても放置するだけで楽に火が起こせるところです。ちゃちゃっとセッティングだけして、放置すれば火おこしができてるので、キャンプ初心者の人と一緒にバーベキューをする時なんか特に一目置かれること間違いなし!
その気になれば調理もできる
これは珍しい使い方かもしれませんが、焚き火台を持っていないor忘れてしまったという時には、焚き火グリルとして使うこともできます。ぼくも焚き火台を持っていない時に、ドン・キホーテで1,500円で買ったチャコスタでバーベキューをした経験があります。
普通はバーベキューコンロや焚き火グリルで使う炭をおこすための道具として使いますが、いざという時のために、そういう使い方があることも覚えておきましょう(笑)
火消し壺とは
火消し壺はその名の通り、火の付いた炭を消すための道具です。
燃えてる炭を容器の中に入れて密閉することで、容器内の酸素がなくなって火が消えるという構造になっています。火は酸素がないと燃えられないですからね。
昔ながらの陶器製から、アウトドア専門メーカーが発売しているステンレス製まで、こちらもいろいろ種類があります。
火消し壺のメリット
火消し壺なんてなくても炭は燃え尽きれば勝手に火が消えるものなのですが、そんな中でも敢えて火消し壺を使うメリットをご紹介していきます。
寝る前や撤収時に短時間で消化できる
片付ける直前までバーベキューやダッチオーブン料理で炭を使っていた場合、自然と燃え尽きるのを待っていたら時間がかかってしまいますよね。そんな時に火消し壺を使えば、一瞬というわけにはいかないものの、放置するよりダントツ短時間で炭を消化することができます。
特に備長炭や岩手炭など比較的高価な炭を使っている場合だと、1時間以上燃え続ける持続性があるため、夜ご飯の調理で使った炭が寝るときに燃えきらない!なんてこともよくあるので、火消し壺があると就寝時も安心です。
水で消すよりも手軽で安全
火消し壺を使わずに炭を消化する方法として、水を使って火を消す方法があります。炭を火ばさみで掴んで、1つずつバケツなどに入れた水に浸けて火を消していきます。
ただ、この方法だと1つずつやらないといけないので手間がかかります。また、横着して一気に複数の炭を水に入れると、激熱な蒸気で火傷する可能性があって危険が伴います。
その点、火消し壺を使っていれば、一度壺に入れて蓋をすれば放置するだけなので手間がかからずお手軽です。
消し炭を再利用できる
火消し壺を使って消化した炭は、消し炭として次回再利用することができます。
炭が燃えきるまで放置したり、水で消して濡らしてしまうと再利用できない、もしくは感想などの手間がかかってしまうので、再利用の観点でも火消し壺を使って消化するのが最も効率的だと言えるでしょう。
消し炭の再利用は経済的なだけでなく、一度着火した炭は火付きが良いので、次回の火おこしが楽になるというメリットもあるので非常におすすめです。
火消し壺の欠点と注意点
ここまでは火消し壺のメリットを中心にご紹介してきましたが、デメリットと使用時の注意点についても書いておきたいと思います。
デメリット:かさばる
これはもうそのままなのですが、火消し壺は密閉して容器内の酸素を無くして消化するという構造上、折りたたみ型のものがありません。(そのうち発明されるかもしれませんが)
そのため、壺や筒の大きさ分がそのままの車載/収納スペースが必要なのが唯一のデメリットだと思います。
使用時の注意点:火消し壺が熱くなるので危険
これもいう間でもないのですが、燃えている炭を入れた容器は当然ですが熱くなります。
ただ、外から見て熱いかどうかは見た目だけで判断できないので、炭を入れたことを知らない人や、小さい子供が誤って触って火傷をしてしまう危険性があります。
炭を入れて消化する際は周りの人に声かけをしたり、何か目印をつけたりすることで、熱くなった火消し壺を間違って触ってしまうことがないように注意しましょう。
まとめ
炭を上手に扱うために活躍する道具としてチャコールスターターと火消し壺をご紹介しました。どちらもそこまで高いものではないので、特に荷物をたくさん運べるオートキャンパーの方はぜひ両方揃えることをお勧めします。
チャコスタで楽に火起こしして、火消し壺で消化した炭を再利用して、もっとエコにキャンプを楽しみましょう!