キャンプブログ

パタゴニアのビール「ロング・ルート・エール」は味も理念も奥深い

ロングルートエールの缶とグラスに注いだところ

アパレルブランドのパタゴニア(Patagonia)は「パタゴニア プロビジョンズ」という名前で食品ビジネスを手掛けています。その目的は、食品生産過程における環境への悪影響を無くし、食物連鎖を修復すること。

パタゴニア プロビジョンズからはスモークサーモン、スープ、オーガニックバー等が発売されていますが、この記事ではタイトルの通り、「Long Root Ale(ロング・ルート・エール)」というクラフトビールを紹介したいと思います。

先に結論から言ってしまうと、味良しデザイン良し理念良し(ただし値段高し・・)と、おすすめできる商品なので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!

 

そもそも「パタゴニア プロビジョンズって何?」という人には、他の記事で詳細を紹介しているので、こちらも併せて読んでみてください。

※関連記事:パタゴニアの食品ビジネス「パタゴニア プロビジョンズ」とは一体何なのか調べてみた

 

ロング・ルート・エールは美味しいのか

前段でも既に書いてしまいましたが、味は美味しいです。ペールエールなのである程度の苦みとコクはあるのですが、すっきりゴクゴク飲める味

※「ペールエール」はビールの種類で、ホップやモルトの豊かな香りが特徴。ちなみに普段居酒屋でよく出てくるのは「ピルスナー」と呼ばれる種類がほとんど。

 

パタゴニアのサイトでは

グレープフルーツのようなホップの風味とバランスのいいモルト感のあるペールエールビール。すっきりドライで爽やかな後味です。

と紹介されており、やっぱり風味と爽やかさを兼ね備えているのが特徴っぽいですね。

 

ポートランド(アメリカ)で製造されているので、473ml(1 Pint)という内容量ですが、美味しいのですっきりゴクゴク飲めると思います。ただし、値段は1缶626円とちょっとお高めなのが難点です。

 

缶のデザインがオシャレ

ロングルートエールの缶とグラスに注いだところ

ロング・ルート・エールの特徴として次に挙げたいのが、オシャレな缶のデザインです。この空の色と山の形はまさにパタゴニアデザイン。これをキャンプや山で飲めば写真映えも間違いなしです。

同じパタゴニア プロビジョンズのラインで、ビールがぬるくなりにくいケースも発売されていますが、せっかくのかっこいいデザインなので、どうせなら缶そのままで飲みたいですね。

 

環境への配慮

小麦のイメージ※注:画像はイメージです

 

味とデザインも去ることながら、こちらのロング・ルート・エールビール、実は環境にも配慮して生産されている商品なんです。

商品名にも入っている「ロングルート」は「長い根っこ」という意味なのですが、これは「カーンザ」というちょっと特殊なオーガニック小麦を原材料の一部に使用していることに由来しています。

通常、小麦などの穀物は「一年草」と言われ、栽培に使った土壌がすぐに枯れてしまうことが問題になっています。そこで長い根っこを持つ「カーンザ」という品種を開発し、何年にも亘って持続的に栽培と収穫が行えるようにすることで、環境への負荷を抑えているそうです。

更に、長い根っこを持つカーンザは空気中の炭素を土の中に取り込むので、Co2問題にも貢献するのだとか。なんか小難しい感じもしますが、美味しくて環境にも良いって素敵じゃないですか?

 

実はビールではない!?

ここまでパタゴニアの”ビール”としてロング・ルート・エールを紹介してきましたが、実はこの商品は、日本の酒税法上では厳密にはビールではないのです。

これは単純に法律の問題で、麦芽使用率が25%未満のものは「発泡酒」に分類されるため、ビールではないというだけの話。味はしっかり美味しいクラフトビールなので、細かいことは気にせず楽しみましょう。

 

さいごに

アウトドアブランドからビールが販売されるケース自体そんなに多くないと思いますが、パタゴニア プロビジョンズのロング・ルート・エールは味にも見た目にも環境問題にもこだわった逸品です。

お値段は1缶(473ml)が626円とちょっとお高めですが、パタゴニア直営店の全店舗、公式オンラインストア、各通販サイトで購入することができるので、気になった人はぜひ試してみてくださいね!※Amazonにはないようです(2018/7/29時点)

 

 

より詳しく知りたい人は、パタゴニア公式のYouTube動画もどうぞ。

 

それでは!