キャンプブログ

キャンプで熱燗には「アルミ製チロリ」をおすすめする5つの理由

アルミ製チロリ

秋〜春先にかけてのキャンプは夜が冷え込むので、温かいスープやホットワイン、そして日本酒の熱燗が堪らない季節ですよね。

熱燗用のギアはキャンプ用品メーカーからもいろいろ発売されてますが、この記事ではぼくが個人的におすすめする「アルミ製チロリ」をご紹介したいと思います。

 

そもそも「アルミ製チロリ」とは

チロリ(漢字では「地炉利」「千呂利」「銚釐」など)というのは、熱燗を作るための道具です。

銅やスズ、真鍮製の下の方がやや細くなっている、取っ手と注ぎ口が付いた筒状の容器のことを指します。

 

今回ご紹介するのは文字通りアルミ製のもので、価格、軽さ、熱伝導に優れているのが特徴。

 

ちなみに、チロリには他の呼び方も多く、地域によって「酒たんぽ」「ガラ」「チョカ」などと呼ぶこともあるそうです。

 

アルミ製チロリの使い方

使い方は他のチロリや徳利と基本的には変わりません。

 

やり方は人によっても色々あるのですが、

  • 鍋にお湯を沸騰させる(チロリの5~7分目くらいまでの高さで)
  • チロリに好きなだけ(大体8分目までにした方が良い)お酒を入れる
  • お湯の中にチロリを浸けて、好みの温度になるまで温める

というのが基本的な流れになります。

 

外気温が寒い日はお湯がぬるくなって中々お酒が温まらないなんてこともあると思うので、そんな時は中火でお湯を温めながら燗をつけていけばOKです。

 

クッカーの中に入っているアルミ製チロリ

 

アルミ製チロリをおすすめする5つの理由

熱燗を作るための道具は色々ある中で、アルミ製のチロリをキャンパーにおすすめするのには理由があります。

 

その理由とはずばり、

  1. 割れない
  2. 軽い
  3. 安い
  4. 冷酒も作れる
  5. 家でも使える

の5つ。以下でそれぞれを詳しくご紹介していきます。

 

日本酒を入れたアルミ製チロリ

 

割れない

1つ目のメリットは割れないこと。

陶器の徳利だと落とすと割れてしまうので、夜は暗くなってしまう屋外のキャンプでは割れにくい素材のギアが重宝します。

 

軽い

2つ目のメリットは軽いこと。

 

薄いアルミでできているので、重量は僅か42gと超軽量。

なにかと荷物が増えて重量も重くなりがちなキャンプにおいて、軽いアイテムは嬉しいですね。

 

徒歩キャンプなんかでも気兼ねなく持っていける軽さなので、現地で仕入れたお酒も簡単に燗することができます。

 

値段が安い

チロリはアルミ製だけではなく、他には錫や銅のものがあります。

 

ただ、Amazonでチェックしてみると、

銅は3,000~8,000円程度、錫は9,000~20,000円程度と結構お高め。

 

(↓)これは銅製のチロリ。キャンパーにお馴染みの笑’sですね。

 

(↓)こっちは錫製。日本酒好きには有名な「能作」というブランドです。

 

銅も錫も、もちろん良いものだと思うのですが、ぼくのような貧乏人には1,000円前後で買えてしまうアルミ製が大変有難いのです。

 

氷水で冷やせば冷酒も作れる

これは当たり前と言えば当たり前なのですが、常温のお酒を入れて氷水に浸ければ、冷酒も作ることができます。

 

アルミは熱伝導率が高く、且つ上部が広くなったチロリなら中をかき混ぜることができるので、スピーディーに温度を変化させられるのが良いポイントです。

 

もちろん家でも使える

最後はもはやキャンプではないのですが、家でも普通に使えるのは嬉しいポイントですね。

 

キャンプで味わった燗酒を家でも楽しみたい!ってなった時に、これさえ持っていれば問題なくお家でいろんな温度のお酒を楽しむことができます。

 

電子レンジや直火で温めるとお酒の風味がすぐに飛んでしまうので、これがあるだけで全然違いますよー!

 

使用時のコツと注意点

基本的な使い方は上で書いた通りですが、以下のポイントを守って使うと、さらに美味しく安全に燗をつけることができます。

 

アルミホイルを被せると風味が飛びにくい

これはアルミ製チロリに限った話ではないのですが、上部にアルミホイルで蓋をすることで風味が飛ぶのを防ぎ、美味しくお酒を燗することができます。

 

ちなみにアルミホイルが無ければ別にラップでも問題ありません。

どちらか手元にある方で蓋をするだけで、アルコールや風味が飛ぶのを防ぐことができます。

 

温度計を使うと好みの温度に仕上げやすい

さらにこだわる人には、温度計を使って好みの温度にするのがおすすめ。

 

燗酒とひとことに言っても、30度くらいの日向燗~55度くらいの飛切燗まで、実は様々な種類があるのです。日本酒の世界では温度が5度変われば味が変わると言われています。

 

人それぞれの好みもあるし、お酒との相性もあるし、温度にもこだわりたい人はぜひ温度計も入手してみるとさらにキャンプの晩酌が楽しくなりますね。

 

 

取っ手が熱くなる

こちらは使用時の注意点です。

お酒を温める時も取っ手はお湯に浸けないのですが、熱伝導の良いアルミなので取っ手が厚くなってしまうことがあります。

 

取り出すときは手袋をつけるか、取っ手部分に紐などを巻いて火傷しないように注意して使うようにしましょう。

ちなみにぼくが買った前川金属工業のチロリシリーズには、既に取っ手に籐巻き加工されたものも販売されているので、そちらを購入するのも良いと思います。(しかも十分安い!)

 

さいごに

冬キャンプで飲む熱燗は身体も温まるし、気持ちよく酔えて最高です。

美味しいので飲み過ぎには注意しつつ、あなたもアルミ製チロリを手に入れて、楽しい燗酒ライフを送ってみてはいかがでしょうか?