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岩手切炭で国産高級炭デビュー!一度使うと、もう安物の炭には戻れない

岩手切炭の着火風景

キャンプに行くときはほぼ毎回と言って良いほど焚き火台でバーベキューをしてきたぼくですが、実は今まで全く炭にこだわってきませんでした

 

いつもスーパーで売ってる炭を適当に買って使っていたのですが、某キャンプイベントで出会った岩手切炭を購入して使ってみると、炭に対する意識がガラッと変わりました

 

スーパーやホームセンターで大量に販売されている海外産のマングローブ炭はもう使わない!という気持ちにさせてくれた岩手切炭について実際に使って感じた良い点と悪い点をご紹介していきたいと思います。

 

そもそも岩手切炭とは

純正岩手切炭のパッケージ

 

岩手切炭とは、天然のナラの木100%で作られた岩手産の国産木炭のことです。

岩手木炭は火付きが良く、爆跳が少なく、且つ燃焼時間も長いことが主な特徴で、バーベキューの炭にこだわる人には御用達のブランド炭となっています。

*爆跳=炭が燃えるときに爆発して炭や炎が飛ぶこと

 

「岩手切炭」という商品はユニフレームからも発売されていますが、ユニフレームブランドが付いていない商品の方が安価に購入することができておすすめです。

 

岩手炭の良いところ

スーパーでよく売られている海外産マングローブ炭との違いをメインに、実際に使ってみて岩手切炭が優れていると感じたところを書いていきたいと思います。

 

燃焼時間が長い

まず一番良いなーと思ったポイントは、長時間燃えてくれるところです。

 

大人5人で2時間くらいバーベキューをしましたが、炭を足したのはなんと1回だけ!

6kg持って行ったのですが、2kgも使わずに余った分は持って帰ってくることができました。

 

マングローブ炭を使っている時は15分に1回くらいのペースで炭を足したり移動させたりしていましたが、岩手炭はずっと燃えてくれるので、炭当番の手間が軽減されるのもメリットですね。

 

灰が少ない

マングローブ炭でも備長炭でも、燃え尽きた炭は灰になります。

もちろん岩手炭も燃えたら灰が出るのですが、その量がマングローブ炭より全然少ないです。

 

結構強めに風が吹いている日だったのですが、灰が大量に舞い上がることもなく、バーベキュー中ずっと平和に過ごせました。

風が強い日でも炭が舞い上がりにくいので、牛肉ステーキも綺麗に焼き上げることができました。

 

岩手切炭でバーベキュー炭火で焼いた牛肉ステーキ

 

岩手切炭で焼いたステーキ灰が付かずに遠赤外線で綺麗に焼けました。

 

炎が上がりにくい

マングローブ炭だと着火する時や風が吹いた時にすぐ炎が上がると思いますが、岩手炭は炎が上がりにくいです。

炭火焼の強みは遠赤外線でじっくり食材を焼けることなので、炭が赤い状態で長い時間燃えてくれるのは非常にありがたいです。

 

鶏肉も網の上において時々ひっくり返すだけで、良い感じに焼けました^^

岩手切炭で焼いた鶏肉

 

ただし、豚肉など油の多い肉を焼いたら普通に炎が上がるのでご注意ください。

 

嫌な臭いがしない

安い炭だと燃やした時に嫌な臭いがして、焼いている食材にも臭いがついてしまうことがあります。

炭は脱臭効果があることで有名ですが、その臭いは炭の中に蓄積されて行っているので、臭いを吸った炭は焼いたときに臭いが出てしまうのです。

 

岩手炭は嫌な臭いが全然なくて、炭の香ばしい香りが良い感じで食材に付くイメージです。

肉は炭で味が変わってしまうので、炭にこだわればバーベキューをもっとおいしく楽しむことができます。

 

大きさが整っている

炭の袋を開けたところ

岩手炭は高さの揃った炭が入った状態で販売されています。

安い炭にありがちな細かすぎる炭だったり、下の方に砂利みたいな炭が大量に溜まっているということがなく、無駄なく炭を使うことができます。

 

もちろん大きさは細かめのものも大きめのものもありますが、粉々な炭が圧倒的に少ないので、めちゃくちゃ使いやすいです。

細かいのが欲しければ火ばさみで叩いて砕くことができるので、全く問題ありません。

 

炭の高さが整っているので、ケースに移して収納する際も収まりやすいです。

 

岩手切炭のデメリット

ここまでメリットばかりをお伝えしてきましたが、反対に岩手炭の弱点についてもご紹介していきたいと思います。

 

マングローブ炭より着火しにくい

スーパーで売っているマングローブ炭なら、液体着火剤をかけてライターで火をつければ大体すぐ着火します。岩手炭はそれよりもちょっと着火に時間がかかるイメージです。

 

かと言って備長炭のようにずっと火にかけるような必要はなく、着火剤かバーナーで炙っていれば10分程度で普通に着火するので大きな問題はないと思います。

安いマングローブ炭より炎が上がりにくいので火が回りくい、という側面はあると思うので、着火の際は炎が出る着火剤やバーナーで広範囲に火が回るように組んであげるのが良いと思います。

 

チャコールスターターの中にロゴスファイヤーライターなどの着火剤を置いて、その周りを炭で囲んで火をつけて放置するだけで良い感じに着火できるので楽でおすすめです。

 

キロ単位の値段は高め

スーパーで売られている安い炭であれば、3kgが500円程度で購入できると思います。

一方で岩手切炭は3kgだと約1,800円、ユニフレームブランドの岩手切炭だと約2,200円となっており、およそ3~4倍の値段となっています。

 

ただし、安いマングローブ炭と比較すると3~4倍の時間燃え続けてくれるので、1回のバーベキューに必要な炭の量が少なく、実質のコストは安物と比較して特に高くないと言えます。

 

更に岩手切炭は6kg入りの袋でも販売されており、こちらは2,500円程度とお買い得な価格設定になっているので、個人的には初めての購入でも6kgの方を購入することをおすすめします。

 

持ち運びが不便

ユニフレームの岩手切炭はダンボール入りで販売されていますが、純正の岩手切炭は紙の袋に入った状態で販売されています。

純正岩手切炭のパッケージ

 

Amazonで購入すると紙の袋がダンボールに入った状態で送られてくるのですが、ダンボールのサイズが大きいので、そのまま持ち運ぶとスペース効率が悪くなってしまいます。

 

かと言って、袋をそのままキャンプ場に持って行ったり、また家で保管するとなると結構不便なので、岩手切炭(特に6kgの袋)を購入する際は、炭用のケースを用意して管理することをおすすめします。

 

備長炭と比較すると長持ちしない

安い海外産マングローブ炭と比較すると圧倒的に長持ちする岩手切炭ですが、国産の高級備長炭と比較すると燃焼時間は短いです。

これはそもそも炭の種類が違うのでしょうがないことなのですが、備長炭は火が長持ちする分、着火にめちゃくちゃ時間がかかるというデメリットもあります。

 

木炭の特徴比較

出典:岩手県木炭協会

 

備長炭がどのくらい着火しづらいかと言うと、チャコールスターターに入れた状態でガスコンロにかけ続けて、着火するまでに40~60分程度かかるというイメージです。

そもそも備長炭は焼き鳥屋などで使われているプロ仕様の炭なので、楽しく野外でバーベキューする時には、火付きも良くて燃焼時間が長い岩手切炭がダントツでおすすめです。

(炭を数種類使い分けて、備長炭もうまく使う玄人もいますが、、、)

 

さいごに

今までスーパーの安い炭しか使ってこなかったぼくですが、岩手切炭を使ってみて炭の重要性に気づくことができました。

買う前は高い気がしてましたが、燃焼効率と品質を考えるとコスパ最高な炭だと思うので、まだ未使用の方は、ぜひ岩手切炭デビューしてみてほしいと思います。