キャンプに行くときはあれもこれもと荷物が増えがちですが、特に徒歩キャンプやソロキャンプの場合、できるだけコンパクトな荷物で行きたいですよね。
まな板はそんなに重量があるアイテムではないですが、普通の大きさのものは結構サイズが大きくて、案外場所を取るものです。
ぼくの場合はバックパックで徒歩キャンプもするので、コンパクトで軽いまな板が良くて、MSRの「アルパインデラックスカッティングボード」を使っています。
この記事では、使い勝手や、使うときのポイントなど、実際に使ってみてわかる感想も交えてレビューしていきたいと思います。
目次
MSRの「アルパインデラックスカッティングボード」とは
「アルパインデラックスカッティングボード」は、登山用品メーカーのMSRが発売しているアウトドア用のまな板です。
色はMSRらしい明るいレッドで、二つ折りでコンパクトになるのが特徴。値段は1,000円台と手が出やすい価格なので、憧れのMSR製品デビューにも持ってこいな逸品です。
また、MSRからは「ウルトラライトキッチンセット」という商品が発売されていますが、これに入っているまな板とは別物なので注意してください。
こっち(↓)も良いけど、これじゃないよ!
MSR「アルパインデラックスカッティングボード」の携帯性と使い心地
コンパクトさが売りのこちらのまな板ですが、実際に使ってみて感じた携帯性についてご紹介していきます。
先に総評を書いてしまうと、二つ折りになるのでコンパクトさは高評価。ただし、意外と分厚く、程よいサイズ感があるので、めっちゃ軽いわけではない、という感じです。詳細は以下でどうぞ。
サイズ
スペック上のサイズは以下の通り。二つ折りになるので、収納時は長さが半分になります。
状態 | サイズ |
---|---|
使用時 | 26.7×19×0.4cm |
収納時 | 13.3×19×0.9cm |
携帯性に優れていることで有名なカスケードワイルドの「Ultralight Folding Table」に乗せてみるとこんな感じです。
これは少し折れ曲がっている状態なので、実質的にはテーブルの天板とほぼ同じサイズというイメージですね。
カスケードワイルドのULテーブルとは折りたたむ方向が違うのでセットでパッキングという訳にはいきませんが、バックパックなどにも入れやすいサイズなのは間違いないでしょう。
ちなみに使用時のサイズ感ですが、300g程度のステーキ肉を乗せるとこんな感じです。
ファミリーやグループ用に大量に切るには小さすぎますが、ソロキャンプや、もしくはちょっとしたお菓子や果物を切るようなサブ的な使い方なら活躍します。
グループキャンプのときって、意外とナイフよりまな板が足りないこと多いですからね。
重量
重量は177gとなっており、文庫本1冊よりちょっと重いくらいです。
よくあるペラペラのまな板と違って、しっかりとした厚みがあるので、意外とそこまで軽くはないです。
「ウルトラライトキッチンセット」のまな板との比較
冒頭で紹介したMSRの「ウルトラライトキッチンセット」にもまな板が入っているのですが、これと比較すると携帯性は劣ります。
収納時のサイズと重量で比較した表は以下の通り。今回紹介しているのが左の「アルパインデラックス」、比較対象を「ウルトラライト」としています。
カテゴリ | アルパインデラックス | ウルトラライト |
---|---|---|
サイズ(収納時) | 13.3×19cm | 18.2×14cm |
重量 | 177g | 36g |
サイズはアルパインデラックスも二つ折りになるため拮抗していますが、重量で圧倒的な差がありますね。
ただし、ウルトラライトのまな板はその分厚みが削られていて、使用時のサイズも約半分になります。携帯性と使用時の快適性を両立するならアルパイン、とにかく軽さ重視ならウルトラライト、と言う感じですね。
ウルトラライトのまな板は単品ではメーカーから発売されておらず、欲しい場合はセットで買う必要があることだけご注意ください。
MSR「アルパインデラックスカッティングボード」の耐久性
基本的にはアウトドア用なので毎日使うものではないと思いますが、それでも耐久性は気になるところです。
ぼくもまだ半年くらいしか使ってないので100%のレビューではないですが、使ってみた感想を書いていきたいと思います。
折り目の部分の耐久性
二つ折りという特性上、やはり気になるのは折り目部分が割れて壊れないか、ということです。
真横から見るとよくわかる通り、当然ながら折り目の部分は薄くなっています。
ここは正直、長く使っていれば痛みそうということは否めませんが、今のところは全く問題なく元気に折れ曲がってくれています。
上下左右から見てみるとわかるのですが、単純に片面から切れ込みが入っただけではなく、谷側(=折った時に内側になる方)も少し窪んだ設計になっています。
折っても開いても無理矢理やってる感が無いので、繰り返しの使用をちゃんと考えて作られた設計なのかなーと思います。さすがMSR。
傷付き具合
まな板でもう一つ気になるのはナイフが当たる面の傷ですが、これは結構強いと思います。
ぼくは家では某ニ〇リで買った普通の抗菌まな板とアカシア製のまな板を使っているのですが、それらと比較すると傷がつきにくいと感じています。
もちろん使っていけば多少の傷は仕方ないと思いますが、安物を買ってすぐボロボロになるより、1,000円台で丈夫なまな板の方が良いですね。
MSRの「アルパインデラックスカッティングボード」使用時のコツ
コツという程の大袈裟なものではないのですが、ぼくが使う時に気を付けているのは谷折りになるように使うということです。
山折りにした方がMSRロゴが見えてカッコよいのですが、敢えて谷折りで使う理由は以下の3つです。
- 切った材料が中央に集まるので、鍋に移しやすい
- 切った食材から出る汁が中央に集まって散らかりにくい
- 調理に使う面が収納時に内側に来るので衛生的
実際に焼いた肉を切りまくってる様子がこちらになりますが、ご覧の通り肉汁が中央に集まっています。例えまな板から溢れたとしても汚れるのは一部分だけなので、その後の片付けも楽チンです。
こっちのベーコン切ってる写真の方がわかりやすいかな?
snow peak やキャプテンスタッグの折りたたみまな板は山折り部分でカットする設計になっているので、そちらに慣れている人はぜひ注意してもらえればと思います。
さいごに
MSRのまな板「アルパインデラックスカッティングボード」はめっちゃ軽くはないものの、品質と携帯性に優れたまな板ということがわかりました!
ソロキャンプ・徒歩キャンプに行く人や、ちょっとしたサブまな板が欲しい人は、ぜひ検討してみてください。