キャンプ道具

ツールームテントのデメリット6つと、それでも使い続ける理由

コールマンツールーム

キャンプ初心者からベテランキャンパーまで、幅広く愛されているツールームテント。

ツールームテント(2ルームテント)とは、テント(寝室部分)にスクリーンタープが繋がっているタイプのテントのことを指します。テントを買うだけでリビングスペースが確保できたり、急な雨にも焦らないで良かったり、メリットが多いのでぼくも愛用しています。

 

ただ、そんなツールームテントにも、「あれ、こんなはずじゃなかったのに・・・」と、使っていくうちに見えてくる嫌なところがいくつかあります。

 

ということで、この記事ではツールームテントについて、短所も含めてその特徴をご紹介していきたいと思います。

 

ツールームテントのデメリット

独立型のテントやヘキサタープにはない魅力がある反面、ちょっと気になるツールームテントの欠点を6つ挙げていきます。

 

レイアウトの自由度が低い

ツールーム2つでレイアウト

ツールームテントはその構造上、どうしても縦の長さが出てしまいます。

スクリーンタープ部分は複数の方向から開けられたりするのですが、テントに対して垂直や斜めにタープを張ることができる分離型タープと比較すると、サイトレイアウトの自由度は低くなってしまいます

 

普段はそれでも困ることはあまりないのですが、特にグループキャンプで複数サイト使って設営する時など、サイトの形などによっては、どうしても上手くレイアウトできないことがあります。

 

解放感に欠ける

ツールームテントのリビング(タープ)部分は、基本的にはスクリーンタイプのような形になっています。

 

ポールとテントの布部分が地面に付いている範囲が大きいので、どうしてもヘキサタープなどと比較するとリビング部分が解放感に欠けてしまいます

 

夏は熱がこもって暑い

解放感がないことに付随して発生するデメリットですが、夏はインナーテント内はもちろん、リビング部分も結構暑くなりがちです。

 

コールマンツールームフルオープン

上の画像のようにドアというドアをフルオープンにすればある程度風は通るものの、やはりポール意外に風を遮るものがないヘキサタープやウイングタープと比較すると、どうしても熱はこもりやすくなってしまうんですね。

 

干すのが大変

ツールームテントは寝室スペースからリビング部分まで、アウターテントがずーーっと繋がっている形状になっています。

もちろんこれが数多くのメリットを生み出してはいるのですが、雨で濡れてしまった時なんかは、大きさゆえにすのが大変なんです

 

ぼくはベランダで少しずつズラして乾かそうとしてましたが、大きすぎて全部乾く前に雨が降ってしまうという無限ループを繰り返してました(笑)

 

最終的には公園に乾かしに行きましたが、それでも大きいから大変でしたね。

テント干すところ

 

虫が入ったら中々出ていかない

これはスクリーンタープにも共通して言えるデメリットかと思いますが、天井と角がしっかり布の壁になっているので、一回虫が入ってしまうと追い出すのが意外と大変です。

 

タープ内部

特に(↑)のイメージのように、天井部分がアーチ状で高さがあるものだと、虫が上の方に行ってしまうと追い出すのに一苦労、なんてこともしばしば。

 

リビングスペースがちょびっと狭い

リビングスペースがめっちゃ狭い!ということはないのですが、タープの中に荷物も入れて、テーブルも置いて、チェアも置くと、見た目よりも意外と中は窮屈に感じます

 

コールマンのウェザーマスター ワイド2ルーム コクーンⅡレベルになると、リビングスペースも大きく取れるのでこの短所は大丈夫そうですが、大半のツールームテントは同じように感じるのではないかと思います。(ウェザーマスターは、その分お値段も立派になりますが・・・)

 

また、その気になれば別売りのタープを繋げることも可能なので、リビングスペースを広くしたいと思った時にまた考えるのでも良いと思います。

 

バンドックのタープとキャプスタのガイライン
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それでもツールームテントを使う理由

ここまでツールームテントの短所ばかりを書いてきましたが、それでもぼくがツールームを愛用している理由を書きたいと思います。

 

デメリットよりもメリットの方が大きい

上記で挙げたデメリットですが、実は大半がメリットの裏返しなんです

例えば熱がこもって暑いのも、秋の涼しい季節には蓄熱性が良くて重宝するし、虫は一回入ったら追い出しにくいけど、そもそも入ってきにくいです。

 

あと、2サイト以上を使うグループキャンプでも仕切りのない広々したサイトなら問題なくレイアウトできるし、むしろ同モデルのトンネルテントは繋げるとめちゃくちゃかっこよいです。

 

安くて、便利で、4~5人で泊まるのにちょうど良い

個人的にツールームテントは特に初心者にメリットが大きいと思っていて、

  • テントとタープを個別で買うより安いケースが多い
  • ひとつ立てればテントとタープが立つので、設営が早くて簡単

といったメリットは非常に魅力的だと思います。

 

車1台で友達と行くときや、1家族でいくファミリーキャンプは大体が4~5人くらいで泊まることになると思うので、そのくらいの人数規模だと、ツールームのサイズ感はすごく居心地が良いです。

 

  • ツールームテントは初心者には特におすすめ

 

さいごに

 

テントにもタープにもいろんな種類がありますが、それぞれに長所と短所があると思います。

 

キャンプ歴が長くなってきて、且つお金に余裕があればいろいろ買えますが、ツールームは初テントとしても、長く付き合う相棒としても優秀だと思います。

初めてのテントをどれにするか迷っている人は、ぜひこちらの意見も参考にしてもらえると嬉しいです。

 

ちなみのぼくの愛用するツールームテントはこちらです。(↓)

ぼくが買った時よりだいぶ値下がりしていて、なんとも複雑な気持ちです(笑)

 

こちらのテントに関する記事も書いているので、気になる方は読んでみてください。

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